スタッフブログ

脱水症・熱中症を予防しましょう。

5月になり、気温が25度を超す夏日が多くなりました。普段でも脱水や熱中症の発症が心配されますが、感染症対策としてマスク着用が必須の今シーズンはさらに注意が必要です。マスク着用により体内に熱がこもりやすく、マスク内で湿度が上がっているためのどの渇きが感じにくくなっていると考えられるからです。また、発熱・だるさ・頭痛などの熱中症の症状と軽度の新型コロナ感染症の症状が似ていることから熱中症になる環境や生活を避けていれば同じ症状になった場合、熱中症でなく新型コロナの可能性を早期に考えることにもつながります。

【脱水症の予防法】

① 1日に必要な水分量を知る…高齢者が1日に必要な水分摂取量は体重1㎏あたり
約40mlと言われています。体重50㎏の人の場合約2ℓです。この数字に食事からとれる水分量(約1ℓ)も含まれており、食事以外では1~1.5ℓの水分を摂取することが目安です。本人が意識するだけでなく、周囲の人が把握しておき必要な水分をしっかり摂取出来ているか観察しましょう。

② 部屋の湿度や温度を調節する…室内環境を整えることで体の水分量が保たれます。
暑い時期は多量に汗をかいて体の水分量が減ってしまうことがあります。「電気代がもったいない。」と節電しすぎると寝ている間に脱水症になる可能性もあります。無理に節電せず、室内の温度を保つように心がけましょう。

③ 定期的に水分補給する…一度にたくさん水分をとることは難しいですが、あまり間をあけすぎないように注意しながら定期的に水分補給を促しましょう。本人にのどが渇いている自覚がない場合もあるので周囲からの声掛けが必要です。こまめにチェックするのが難しい場合は時間を決めて水分を摂取してもらうようにしましょう。起床時・食事前・入浴後・運動後・飲酒後などは特に水分補給が必要です。積極的に勧めましょう。

④ 好みの飲み物で水分補給してもらう…ペットボトルを渡したり、飲み物を勧めても本人が嫌がることもあるでしょう。好きな飲み物を把握して準備しておくなど自発的に飲んでもらえるような工夫が必要です。

⑤ フルーツやゼリーなどで補給する…水分補給できるのは飲み物だけではありません。水分を多く含むフルーツ・ゼリーや水ようかんなど水分を固めたものからも摂取することが可能です。「水をのむ。」ことを意識しなくてもおいしく食べられるためしぜんと水分を摂取しやすくなります。本人の好みに合わせて提供しましょう。

以上、脱水予防についてお話ししましたが、持病のある方についてはこの限りではありません。病状によっては水分量に制限があったり、甘いものを制限されている可能性もあります。脱水予防を図るためどんな飲み物が良いか、どのくらいとってよいかをかかりつけ医に相談しましょう。また、飲み物の量を制限されている方はより一層、部屋の温度に注意しましょう。
夏場や入浴後など汗をかいた後は水だけを摂取すると体内の電解質濃度が薄くなってしまい、濃度を保つために尿が出やすくなると考えられ、より脱水が進みやすいと考えられます。また、お茶類やコーヒーなどカフェインの強いものも同様です。
一般的に経口補水液がおすすめされますが発汗時に適した飲み物をかかりつけ医や薬局などに尋ねてみてもよいでしょう。

マスクでのどが渇きにくい、汗をかきやすいことから本人の感覚で水分摂取を進めるよりも時間を決めてちょっとずつ摂取していきましょう。
好きなものを楽しくおいしく飲めて、潤いのある夏を過ごしましょう。

      水分補給をしよう

(連携室スタッフ)

 

 

 

スタッフブログ一覧へ